J1第30節ベガルタ仙台vsヴィッセル神戸の感想
皆さんこんにちは。
今日は、J1第30節ベガルタ仙台vsヴィッセル神戸の感想を少々・・・
ルヴァンカップの決勝があったため、29節から2週間空いてのリーグ戦。準備期間は長く、ベガルタは試合前の1週間を非公開にしてタレント軍団への対策を講じてきました。
その結果が3-4-2-1という布陣変更でのスタートでした。ヴィッセルは3-3-2-2の布陣が予想されていたため、アタッカー4人に対してDF3人+ボランチ2人の5人で数的優位に立ち、まずは守備から入ろうというところだったのでしょうか。
攻撃のところでは、長沢のタメと2シャドーの絡みから素早くフィニッシュまで持ち込もうという狙いがあるような旨が、試合中の渡邊監督の指示から見えてきます。
ところが、実際どうだったかというと、思いのほかWBの1対1で押し込まれてしまい(特に蜂須賀x酒井)、常に重心が後ろに下がり5バック気味になってしまっていたような気がします。WBが押し下げられてしまった結果、SHの2人も下がり目に位置してスペースを埋めざるを得ず、長沢との距離感が遠くなってしまい、狙っていた攻撃の形を作れなかったように思えます。
守備に関しては、シマオがしっかりとビジャをマンマークして抑えた点、引き気味の布陣を敷いたことで古橋のスピードを生かさせなかったという点から、2点はとられたものの言うほど悪くはなかったのではという気がします。
やはり目につくのは攻撃のレパートリーの少なさ。この試合ではシュートシーンが全然なかったというわけではありませんが、狙いのある攻撃が展開されていたかというと疑問符がつきます。
ヴィッセルは前線のタレント性を存分に生かすため、3バックの両サイドは基本的に攻撃に参加することはなく、後ろで構えていました。そのため、ベガルタのカウンターのシーンでも長沢がランニングしてロングボールを受けられるスペースがなかったように見えます。(ヴィッセルの試合ほとんど見てなかったのでちょっと驚きました)
4-4-2が定着して以降、カウンターが主となっていたベガルタには痛いところです。
一方で、後半に入るとバイタルエリアで縦パスを受けられるシーンが増えており、特にジャーメインが上手く受けてチャンスを作っていました。
元々アンカーに山口がいてその両脇というのはエアポケットになるスペースでした。ましてそこを埋めるべき選手がイニエスタと小川という守備に重きを置いてない2人なので、前半からそこを突くべきだったのでしょう。というかそれも狙っての2シャドーだったのかもしれません。そうだとしたら、前半受けに回ってしまったのが悔やまれる一戦だと言わざるを得ないでしょう。
何はともあれ、これでヴィッセルは残留をほぼ決めたと言えるでしょう。幸いにも他のライバルが軒並みつまずいたため、まだ優位には立てています。次節は清水戦でライバルとの試合が続くので、早く抜け出してほしいですね。
それではありがとうございました。