ベガルタ仙台を愛でるブログ

ベガルタ仙台の試合感想を中心に、サッカー関連の所感を述べていければと思います。

J1 第9節ベガルタ仙台vsヴィッセル神戸の感想

 

皆さんこんにちは。

 

雨が続く梅雨の日々が空け、今度はうだるような猛暑の日々がやってきました。

ベガルタといえば夏場が苦手なんていうイメージもあるため、この時期の試合というのはなかなかすっきりできずに終わってしまうものでした。ましてこの試合を迎えるにあたっては、6戦未勝利、3連敗、神戸相手ではここ5戦未勝利とネガティブな要因も多く、不安な気持ちで試合に臨むサポーターの方も多かったのではないでしょうか。

 

それだけに今回の勝利は選手の戦う姿勢が存分に見られ、とてもスカッとする気持ちの良い勝利だったのではないでしょうか。

そんな第9節の感想をポジションごとに見ていこうと思います。

 

GK

2試合連続でスタメンとなったクバが本領発揮。前節に引き続いてコンディションを上げてきています。失点後の小田のシュートを至近距離で防いだビッグプレーはもちろん、失点シーンでも藤本のシュートに手を当てるところまでいけているのが頼もしさを感じます。ビルドアップも丁寧でミスはなく、小畑とのポジション争いでは総合的な能力でまた優位に戻ったといえるでしょう。

 

DF

4バックは右から柳・吉野・平岡・蜂須賀。両サイドバックがそれぞれこれまでと逆サイドで起用されたのが1つの変化でしょうか。柳も蜂須賀も右利きではありますが、後者は両足で遜色ないクロスを上げられるということを考えると、この組み合わせではこの配置がベターなのかと思います。

 

ディフェンダー陣のプレーで気になったのは、柳がオーバーラップの際に今までと比較してかなりインナーラップを多用していたという点です。酒井高徳のマークを内側に引き連れつつ、バイタルエリア周辺まで来た際には、ヴェルメーレンとのマークの受け渡しをあいまいにさせて自らが、ひいては右サイドでコンビを組む真瀬をフリーにさせようという狙いがあったのではないかと考えます。

 

MF

椎橋・浜崎・関口の組み合わせで、椎橋と浜崎のダブルボランチに関口のトップ下という配置が謳われていますが、椎橋アンカー+浜崎、関口インサイドハーフという配置だったのではないかなあと思っています。

 

アンカーに置かれた椎橋の役割はもっぱらイニエスタへの対応でしょう。神戸は攻撃時イニエスタが2列目までポジションを上げており、3バックに入ったサンペールから強気な縦パスが供給されてきました。椎橋はそのコース切りとイニエスタへの激しいチェックが光っていましたね。

 

浜崎と関口はどちらもボックストゥボックス的な動きをしていましたが、浜崎の方が組み立てへの関与が多く、関口の方がよりアタッキングサードでのプレーが多いという感じでしょうか。

前節のマリノス戦では、関口を経由してのカウンター狙いというのが上手くいかず、攻撃の糸口がつかめませんでしたが、今節はサイドを使った単純なカウンターが増えたため、相手のディフェンスラインを押し下げた状態から彼らがボールを持つことができ、より攻撃参加を見ることができました。

 

FW

前線は右から真瀬・長沢・西村のスタートで、特別指定選手である真瀬は初のスタメンとなりました。真瀬の奮闘はこの先、ひいては加入が内定している来シーズン以降に期待が非常に持てるプレーぶりでした。

元々はサイドバックとしてプレーしている選手であるため、運動量豊富な選手なのかなあと思っていましたが、想像以上でした。スプリント回数が31回とこの試合だけでなく、今節の全選手で一番の数値をたたき出しました。その走力が示すように、脚力・足腰も確かなものを持っており、相手とのフィジカルコンタクトでも一歩も引けをとらずにボール奪取までいき切るシーンがありました。

また、赤崎のゴールシーンでは蜂須賀の突破に合わせてニアサイドにダッシュできる勢いと、FWとしての確かなプレー選択を見せてくれました。(真瀬が空けたファーサイドのスペースを見逃さずに走りこんだ赤崎の動きも地味ながらストライカーらしいものだったと思います)

 

近年の大補強により、格上といっても差支えのない神戸を相手に、まずまずの内容で勝利できたことは、今季の戦い方がこの試合をベースにしたものとなっていく可能性が高いことを意味するかもしれません。木山監督は相手によって戦い方を変えて対策できるタイプの監督ですが、その中にも軸となる戦い方は必要となるはずです。その軸がこの試合にあるのかもしれませんね。

 

それでは皆さんありがとうございました。

 

 

J1 第8節ベガルタ仙台VS横浜Fマリノスの感想

 

皆さんこんばんは。

 

今日は先日行われた対横浜マリノス戦の感想などをまとめていこうかと思います。

 

ここ5戦勝利がなく、直近の3試合では10失点と守備の不調から調子が上向かない仙台は、昨季王者をユアスタに迎えてホーム初勝利を狙いました。

 

守備の立て直しを図りたい木山監督は、これまでセンターバックとして起用してきた吉野を1列前に上げ、椎橋とのダブルボランチを構成しました。そして吉野がいたセンターバックのポジションには、来季の加入が内定しているアピアタウィア久をサプライズ起用してきました。

マリノスセンターフォワードにエジガルジュニオを起用してきており、そことの対峙となりましたが、堂々たるプレーを披露してくれました。競り合いでは負けることがなく、フィジカルコンタクトでも対等に渡り合い仕事をさせませんでした。今季からのさらなる活躍に期待してしまうプレーぶりでしたが、プレーを途中で切ってしまう軽さも少し印象に残ってしまいました。

 

アピとコンビを組んだのは平岡。この試合ではマテとコンビを組んだ時のような素晴らしいカバーを何度も見せてくれました。経験の浅いアピと組んだことで、アピにチャレンジさせ、自分はカバーに徹しようという明確な役割分担が奏功したのかもしれません。

 

サイドバックの2人も対人守備に奮闘していました。今回マリノスのウイングは仙頭と水沼という普段と比べるとスペースではなく足元で受けるタイプのプレーヤーだったこともあり、単純なスピード勝負に持ち込まれなかったこともよかったのだと思います。

 

最後に失点してしまったものの、守備では大きな改善が見られました。翻って攻撃では今季初めて無得点に終わりました。

 

前線の立ち位置での変化は、①関口が明確なトップ下として起用されたこと、②今までは左・右で起用されることの多かった西村とジャメが、それぞれ利き足のサイドでプレーしていたという2点です。

①は、攻→守の切り替えが早いマリノスに対して、関口のドリブル技術ならそのディフェンスを1,2枚ならはがしてボールを前進させられるという狙いでしょうか。

②については、マリノスの両サイドバックは知られている通り、ペナルティエリア内にもガンガン顔を出してくる超攻撃的な姿勢を貫いているため、必然的にサイドの敵陣深くには広大なスペースが生まれてくる、そこを突いて素早くクロスにつなげるという狙いだったのでしょう。

しかしながら、この変化はどちらも奏功したとは言えませんでした。

 

そもそもボールを自陣ペナルティエリア付近で奪った瞬間にマリノスの猛然とした守備に遭ってしまい、関口に良い形でボールが入りません。

加えて関口の本職はサイドハーフです。恐らく相手と正面向いての勝負、もしくは半身で構えた状態からの勝負なら狙い通りディフェンスをはがすことはできたかもしれません。しかし、トップ下でましてカウンターの場面ではそのような局面はありません。基本相手を背負ってのプレーになります。関口にその状態でのプレーを強いるのは得策ではないように思えます。現に背後からプレッシャーを受けたことで、普段よりもイージーパスミスが多かった印象があります。

トップ下として起用するのであれば、ゲデス・兵藤・匠・道渕あたりが良いのではないかなあと思ったり思わなかったり。

 

②の変化は狙いとしては至極妥当なもので、カウンターが多くなりそう、センターには長身の長沢がいるということを考えたら良かったのかと思います。が、いかんせん出し手と受け手の呼吸が全然合わず、せっかくサイドにスペースがあるのにも関わらずそこにパスが出たことは数えるほどしかありませんでした。

ベガルタの試合を見るといつも思うのですが、ロングボールでは確かにサイドを狙ったパスが出てきます。しかし、ボール保持している時にシンプルにサイドのスペースを突こうというプレーが、他チームと比べてあまりにも少ないように感じます。ルヴァンカップ初戦の浦和戦では、匠がサイドの裏のスペースに走り込み、そこにボールが出るというシーンが何度か見られたので、今季は改められたのかと思っていましたが、どうやらそうでもなさそうでした。

 

と、攻守に変化を加えてきた今節の木山監督。色々なことを試そうという姿勢にはとても好感が持てますので、チームが固まるまでは続けていって頂きたいです。ただ、結果がついてきていないのも事実。今季は降格がないため、やろうと思えばずっと理想を追い求めることはできますが、プロは勝たなきゃやってられない世界でもあります。このまま負け続けるようであれば、どこかで方向転換を図らなければならないはずです。そのタイミングというのはクラブとしてしっかりと共有し、サポーターにも発信してほしい話であります。

 

まあ夏場は毎年苦手な仙台なので、焦れずに頑張ってもらいたいです!

以上、ありがとうございました!

J1 第7節 ベガルタ仙台vs柏レイソルの感想とか

 

皆さんこんばんは。

 

本日はベガルタ仙台vs柏レイソルの感想を述べていこうと思います。

 

前々節の札幌戦、前節の川崎戦と共に2点を先制しながら勝ち点3を落とすという結果に終わってしまいました。今節対する柏レイソルは、仙台サポーターならば皆が相性の良さを感じている相手であり、日立台では2011年以降負けがないようでした。悔やまれる結果に終わったここ2試合からのバウンスバックを図るには絶好の相手かと思われました。

 

試合開始までは

 

試合は皆さんご存知の通りオルンガのハットトリックを含む5ゴールを相手に許す完敗でした。

内容的にもオルンガの個の能力にやられたという訳でもなく、チームとしてやられてしまったという印象です。

 

サッカーダイジェストのレビューでも厳しい評価がなされていたこの試合ですが、個人的にも選手一人ひとりの評価という形で振り返っていきたいと思います。

 

GK

小畑

PKストップやビルドアップでの貢献、クロスに思い切って手を伸ばす判断などは評価に値するプレーだった。が、やはり5失点は重い...どれもGKを責められる失点ではないが、そうはいっても1つ止めてくれればという感じか。

 

DF

蜂須賀

対面の仲間の対応に手を焼かされ、1失点目もマークについていきながらシュートを防げなかった。バックパスをミスしてあわや失点というシーンもあり、疲労からかどこか集中を欠いていたなあという印象。

 

吉野

2失点目のオルンガのマークを外す、3失点目でもオルンガに振り切られゴールを許すなど失点シーンに多く絡んでしまった。変わらず縦パスをつける姿勢が見られるなど、ビルドアップでの貢献はあるが、それよりもまずは守備面での改善を望む。

 

キムジョンヤ

2失点目のシーンでは完全に足が止まってエリア内に戻ってくるのを怠っていた。(ジョンヤさんだけではないけど)1失点目の場面では、江坂に対して吉野と二人でズルズルと下がりながらの対応になっており、チャレンジ&カバーの連携が十分でないように思えた。

 

前半は左、後半は右サイドバックで出場し、特に前半はミドルシュートを放つなど思い切りの良いプレーを見せてくれた。しかし、後半は高い位置にポジションを置くことができず、瀬川の対応に苦心させられた。

 

MF

椎橋

オルンガに対するアプローチのフォローと江坂のマークという難しいタスクを複数与えられていたのは事実だが、それにしても江坂に自由を与えすぎてしまった。パス回しでも中途半端なパスを出して奪われそうになる瞬間が何度か見られた。

 

中原

序盤こそはボールサイドに積極的に顔を出し、面白い縦パスを供給して攻撃のテンポを作り出していたが、次第に消えて行ってしまった。コンディションが戻ってきた暁には、90分を通してボールホルダーの近くにフォローに行くようなプレーを見せてほしい。

 

道渕

力強いボールキープでチャンスを生み出そうとしていたが、相手の素早い戻りによって、なかなか良い位置にボールを運べなかった印象。前半の決定機を決めきることができていれば...(相手DFとGKの粘りをほめるべきだが)

 

FW

ジャメ

縦に突破するスペースもなく、カットインを仕掛けられる良い受け方もできず、なすすべがなかった。相手ウイングの仲間・瀬川が結果を出しており、クオリティの差を見せられた。

 

赤崎

消える時間が多かったが、左サイドに流れてボールを受けると、鋭いクロスで一時は1点差に迫るゴールをアシストした。フィジカル的に優位に立てるタイプではないので、このようにサイドに流れてキープ・チャンスメイクするというのが主になるはずなので、両ウイングとはより連携を深めて試合中に積極的にポジションチェンジを行ってほしい。

 

ゲデス

前半の蜂須賀からのクロスに飛び込んできたシーンは決めきりたかった。それ以外ではあまりボールにも絡めず、まだ周囲がゲデスのプレーを理解できていない節がある。個人的には、赤崎がサイドに流れて代わりにゲデスがセンターで合わせるもしくは受けるという連携が見たい。

 

途中出場の選手については前回と同じく割愛させて頂きます。

 

ここ数試合は、内容が悪くないものの結果がついてこないという試合が続いていたので、今季は渡邊監督が戻さざるを得なかった時計の針をまた少し進められそうだなと思っていましたが、そう簡単ではなかったようです。連戦続きで疲労がという点も考慮しなければなりませんので、1週間のスパンが空く次節マリノス戦ではどのような戦術を準備し、それを浸透させてくるのかに期待して待ちましょう。

 

それではありがとうございました。

 

J1 第4節ベガルタ仙台vs横浜FCの感想とか

 

みなさんこんばんは。

 

長い長い自粛期間を経て、先日からついにJリーグが再開しましたね。

自粛期間中はサッカーに関するニュースも当然ながらなく、先んじてヨーロッパのリーグ戦は再開しましたが、仕事による疲れからとてもじゃないけれども試合を見るということもできず、なかなかブログを更新するタイミングが計れませんでした。

 

そしていよいよ再開したJリーグ。中断中のチーム状況の変化、レギュレーション変更により予想されるチャレンジングな戦いぶりなどを考えると、今まで溜まってたベガルタの記事を書きたい欲が爆発すると思ってました。

 

しかし、、、、

試合の感覚が短くて記事を書くのが追い付かない。

 

試合の間隔が中2日or3日というスパンでは、僕のような体力なさ男は記事を書くことができないのが現実です。(仕事終わりにそんなに長文書けないので)

 

でもせっかくブログ立ち上げたんだから何か書きたいと思い、久しぶりに筆を執った次第でございます。

しばらくは今まで以上に手探りで進んでいこうと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

これまでは試合の流れを追いながらという形で感想を述べてきましたが、今節はベガルタの選手1人1人の個人的評価を述べていくスタイルにしてみようと思います。

(サッカーダイジェストwebで掲載されているレビューみたいな形式ですね)

 

GK

小畑

落ち着いたプレーぶりで、ビルドアップのシーンでは1人飛ばしで逆サイドに送るようなパスも見せ、自分の持ち味を生かせるようになってきているよう。失点未遂のシーンでは相手のクロスを弾いてしまったが、あれを抑えられるようになれば凄いことになりそう。

 

DF

蜂須賀

前半後半共にゲデスへ高精度のパスを送っており、攻撃面での存在感を発揮。守備面では自サイドに流れてくる斉藤の対応に苦慮していた感じ。失点シーンも吉野と二人で対応していただけに、食い止めてほしかった。

 

平岡

相手のパス回しにチームが翻弄されつつあったものの、シュートブロックなど最後の踏ん張りを幾度も見せてくれた。シマオが不在のなかディフェンスリーダーとしての姿勢を見せてくれているので非常に頼もしく感じられる。

 

吉野

終始集中を保っており、相手のクイックリスタートにもしっかり反応はできていたが、一美を止められなかったのは連戦の疲れが影響していたのか。ビルドアップでも不可欠の能力を有しているが、まだ物足りなさが残るので、受け手との連携を深めてバシバシ縦パスを入れていってほしい。

 

石原

攻守に激しさを見せ、特に攻撃面では利き足とは逆の左足から可能性を感じるクロスを供給していた。しかし、同じサイドでコンビを組んだゲデスや西村との連携はまだ不十分に感じられた。今はどちらかというと右サイドがストロングになっているので、負けずに左サイドも連携を武器に強化していってほしいところ。

 

MF

椎橋

斉藤の見事なターンにしてやられ、警告を受ける場面はあったものの、試合全体で見れば占めるところを占める縁の下の力持ちを見事に演じきった。ただ正直個人的には良し悪しの判断がつけられないので、次節は注目して分析したい。

 

松下

前半終了間際のヘディングシーンや、後半のシュートシーンは松下のボックストゥボックス的な特徴が体現されたシーンだったと思う。昨季みせていた「そこに出す!?」とうような視野の広いラストパスがなかなか出てこないので、ここも受け手との連携を深めてほしい。

 

関口

中盤から前のゾーンでのプレッシングが光り、あわや得点という場面も作り出した。セットプレーでも鋭いボールをゴール前に送っており、関口からゴールが生まれる試合もそう遠くはないと思わせるプレーぶりだった。

 

FW

ジャメ

右サイドでボールが動くことが多かったものの、スペースはあまり広くなく、スピードを生かすのは難しかった。相手からは「左切れ!!」と何度も言われており、カットインを警戒されていた。もう少し低い位置で、対峙する相手を誘い出して縦にも勝負できるような工夫がチームとして必要な気がする。

 

長沢

ルーズなボールを収めてくれる力はさすがの一言。また、この試合ではクロスに対して相手DFを引きつけて囮になるという形で攻撃に貢献していたように見える。用意された形なのであれば見事だが、それを決めきる周りの奮起に期待。

 

ゲデス

得点シーンはパワー・テクニックを見せつけた見事なゴールで、今後の活躍に期待が膨らんでしまうものだった。とはいえ、前半はあまりボールに絡めず、蜂須賀からの絶好のクロスにも中途半端な反応をしてしまい、まだプレーに迷いがうかがえる。

 

※途中出場組は、出場時間的に印象があまりないので、割愛します。

 

とまあ何だか偉そうな物言いの感想になってしまい大丈夫かなと思ってます。

あと今節の試合のみの感想を述べるつもりが、それだけにとどまらない感想になってしまい、結局文字数が増えてしまいました。

 

今後もこの書き方で継続するかは考え物ですが、とりあえず今節はこんな感想です!

 

それでは皆さんまた5節もレッツゴー仙台していきましょう。

ありがとうございました。

オリンピック延期したらサッカーのメンバーってどうなるの?

 

皆さんこんにちは。

(こちらの記事はFIFAの決定(https://www.asahi.com/articles/ASN442HMLN44UHBI003.html)が下される前に書き始めたものになります。執筆中に決定が下されてしまいましたが、せっかく書き始めたものなので、そのまま進めて投稿してしまいました。) 

 

Jリーグが開幕し、ヨーロッパのリーグも最終盤戦に突入しているはずであった今日この頃ですが、世界的なコロナウイルスの蔓延によりサッカーに限らず多くのスポーツの活動が停止されてしまいました。一日も早い収束が望まれますが、まだまだ展望は明るくなさそうです。

このブログではベガルタの試合の感想を主としていたため、記事のトピックスが思いつかず、さぼり気味になってしまいました。そんな折、先日オリンピックの開催を1年程度延期するという決定がなされたことを受け、疑問が浮かびました。

 

U-23の制限ってどうなるの?

 

サッカーファンの方々なら誰しもが疑問に思ったのではないでしょうか。

そもそも東京オリンピックのサッカー競技の出場資格は

「1997年1/1以降に生まれた選手」と定められています。

 

この資格要綱だけを見ると、代表選手の資格は決して23歳以下とは定められていないとも見ることができます。

しかし、オリンピックが延期になるなどとは誰も考えていなかったはずなので、どの時点での23歳以下なのかをわかりやすくするためだけの表現なのではないかと疑っています。

 

FIFAIOCが出場資格として、「23歳以下」・「1997年1/1以降に生まれた選手」のどちらを重視するかによって出場選手は変わってくることになりそうです。

 

ちなみにこの件に関してJOCの森会長は以下のように語っております。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000055-dal-spo

 

FIFAIOCの話し合いが事実かどうかは置いておいて、現時点では方向性について何も決まっていないと見るのが妥当でしょう。

 

いずれにせよ出場選手に制限が出てくるのであれば、やはり当初の予定通りの出場資格を適用させるのがベターなのではないかと思います。(延期になっても東京2020という呼称は変わらないみたいですしね。)

どの国も1997年生まれの選手が中心となってチームが作られてきているはずです。それも4年近くの年月をかけて。これがもし年齢制限が1歳繰り下げられてしまえば、1年でまた新たなチーム作りをしなければいけないことになります。(1998年生まれの選手もたくさん選出されてきてはいますが)

FIFAがワールドカップを重視しているのは事実だと思いますが、オリンピックほどの大会に完成度が高くないチームを集めて競わせるのはさすがに考えにくいところです。

サッカーに限らず出場選手の問題は各競技で山積しているようですが、指針の提示が遅くなればなるほど選手の身体的・精神的負担は大きくなると思うので、早急に解決してほしいところですね。

 

実際出場資格が繰り下げられたらどうなるのか

では実際に出場資格が繰り下げられてしまったら、日本代表にはどのくらい影響が出てきそうなのか、各ポジションごとに見ていきましょう。

JFAのホームページに、2019年に一度でも招集されたことのある選手のリストがありましたので、それを元に表を作成して生年月日順に並べ、繰り下げられた場合に出場資格を失う選手を赤字で示してみました。

※出場試合数などを拾うアイデアが思いつかなかったので、多分に主観を挟みますのでご了承ください。

 

GK 

名前 生年月日
小島 亨介 1997/1/30
オビ パウエルオビンナ 1997/12/18
波多野 豪 1998/5/25
山口 瑠伊 1998/5/28
大迫 敬介 1999/7/28
谷 晃生 2000/11/22
小久保 玲央ブライアン 2001/1/23

 

このチームでは広島の大迫が不動のレギュラーを務めており、実績としても十分なものがあると思います。GKは何より試合に出場して試合勘を掴んでいる選手が出るべきポジションだと思います。一方で経験が重視されるということは、若手よりもベテランが試合に出やすいということでもあります。そのような条件でありながらクラブで定位置を確保している大迫がいるので、GKはいずれにせよ安泰なポジションであるといえるでしょう。

 

DF

名前 生年月日
板倉 滉 1997/1/27
渡辺 剛 1997/2/5
中山 雄太 1997/2/16
岩田 智輝 1997/4/7
椎橋 慧也 1997/6/20
町田 浩樹 1997/8/25
大南 拓磨 1997/12/13
立田 悠悟 1998/6/21
原 輝綺 1998/7/30
岡崎 慎 1998/10/10
古賀 太陽 1998/10/28
瀬古 歩夢 2000/6/7
小林 友希 2000/7/18

 

DFで中心になっていたのは板倉・渡辺・中山あたりの97年組でしょうか(中山はボランチで出場が多い気もしますが)。98年以降の世代では立田がクラブでも定位置をつかんでおり、代表でも常連なので中心になるでしょう。あとは昨シーズンロティーナ体制で頭角を現し始め、鋭い守備とフィード能力に秀でた瀬古も注目です。

昨年のトゥーロン国際大会で個人的に印象に残った岡崎も力強く、海外選手に競り負けないプレーができるので、ぜひクラブで試合に出場し、メンバー争いに食い込んできてほしいです。

 

MF

名前 生年月日
相馬 勇紀 1997/2/25
三好 康児 1997/3/26
長沼 洋一 1997/4/14
神谷 優太 1997/4/24
森島 司 1997/4/25
三笘 薫 1997/5/20
田中 駿汰 1997/5/26
伊藤 達哉 1997/6/26
藤谷 壮 1997/10/28
旗手 怜央 1997/11/21
遠藤 渓太 1997/11/22
舩木 翔 1998/4/13
高 宇洋 1998/4/20
岩崎 悠人 1998/6/11
堂安 律 1998/6/16
食野 亮太郎 1998/6/18
松本 泰志 1998/8/22
杉岡 大暉 1998/9/8
菅 大輝 1998/9/10
田中 碧 1998/9/10
渡辺 皓太 1998/10/18
齊藤 未月 1999/1/10
安部 裕葵 1999/1/28
福田 湧矢 1999/4/4
橋岡 大樹 1999/5/17
川井 歩 1999/8/12
鈴木 冬一 2000/5/30
菅原 由勢 2000/6/28
東 俊希 2000/7/28
松岡 大起 2001/6/1
久保 建英 2001/6/4

 

MFは非常にタレントぞろいだということを改めて思い知らされました。年長組の常連は三好・相馬・遠藤の3人に森島・三苫・田中駿汰が準常連という構図でしょうか。ただ、MFはこの下の世代が非常に豊富なようで、ボランチでは田中碧・斉藤 、ウイングバックでは菅原・杉岡・橋岡・菅、シャドーでは久保・堂安・安倍・食野と実績十分で能力に疑いのない面々が揃っています。既に代表の常連となっている選手も多いので、あまり心配はいらないどころか、まだまだ選考に頭を悩ますポジションかと思われます。

 

FW

名前 生年月日
小川 航基 1997/8/8
前田 大然 1997/10/20
一美 和成 1997/11/10
上田 綺世 1998/8/28
小松 蓮 1998/9/10
田川 亨介 1999/2/11

 

FWは最も悩ましいポジションかと思われます。そもそも本命不在のポジションであり、オーバーエイジで大迫を招集するというのが有力視されていたいところでもあります。この世代では長らくエースを務めていた小川、爆発的なスピードが武器の前田、昨季J2でブレークした一美が揃って97年組というのも痛いところです。そんな中でも上田は継続的に招集されており、鹿島でも一定の活躍を見せていることから、引き続きの選出が固いのではないでしょうか。とはいえ絶対的なエース不在なので、選出経験のある小松・田川や、ルーキーの染野・西川なども活躍次第では大いに食い込めるところかと思います。

 

以上各ポジションごとに振り返ってきましたが、選手のタイプとかをあまり考慮せずに考えれば、各ポジションそれなりに下の世代も揃っているので、そこまで大きな不安はなさそうに思えました。しかし、これまでチームを支えてきた97年組が大会延期によって出場できなくなってしまうというのはあまりにも可哀そうな話なので、そういった選手のメンタル面も考慮した最終決定をFIFAIOCにはお願いしたいですね。

 

それでは長々とありがとうございました!!

 

J1 第1節 ベガルタ仙台vs名古屋グランパスの感想とか

 

皆さんこんにちは。

 

先日は名古屋戦の感想を書こうと思ったら、気が付けば浦和戦の感想を書いてしまいました。現地観戦したため、いつにも増して内容のない感想となってしまい申し訳ないです。

 

今日こそはリーグ開幕節の名古屋戦の感想を少々・・・

 

ベガルタのスタメンは、浦和戦に続き4-4-2。

GK クバ

DF 蜂須賀・マテ・平岡・柳

MF 道渕・吉野・松下・佐々木

FW ジャメ・赤崎

 

浦和戦と大きな変化はありませんでしたが、ツートップに新加入の赤崎そしてサイドバックには先日急きょレンタル加入した柳がさっそくのスタメン入りしました。

 

対する名古屋のスタメンは、4-2-3-1。

GK ランゲラック

DF 成瀬・中谷・丸山・吉田

MF 米本・稲垣・マテウス・阿部・相馬

FW 前田

 

こちらはルヴァン鹿島戦と全く同じメンバーでのスタートと、勢いを感じる陣容となりました。

 

試合の大勢は名古屋が前線のタレントを生かしてベガルタを押し込むという予想通りの展開。相馬・マテウス・前田の3人のドリブラーにガツガツ仕掛けさせ、そのクロスに飛び込むという攻撃が多かったです。特に相馬は蜂須賀との一対一に自信を持っているように見受けられ、突破されるシーンが目立っていたような気がします。逆に左を守る柳は、失点シーンこそは前田に突破を許しましたが、90分を通して相手に喰らいつき、長身を生かしたスケールの大きい守備を見せてくれました。

 

一方ベガルタの攻撃は、正直なところあまり前線でボールが収まるというシーンは見られませんでした。名古屋の前線の4人は想像以上に守備に奔走しており、後ろから繋ぐという理想がなかなか出せず、ロングボールに打開策を見出しました。しかし、赤崎はそこまで背が高くない選手ですし、ジャメはフィジカルは悪くないものの、技術的なところで収めるには至りませんでした。加えて米本・稲垣というJリーグ屈指の潰し屋が素早いチェックにきたため、かなり分の悪い争いを強いられていたように感じます。

 

ただ、前半の先制点を決めたあたりの時間帯はショートカウンターが光る場面が随所に見られました。昨季は引いて守る戦い方をせざるを得なかったシーズンだったので、このようなショートカウンターが見られることはほとんどなかったことを考えると、木山監督のスタイルはこういうところだなあと感じられました。

あとはショートカウンター発動後の精度が課題だと思いました。せっかく奪って攻撃に転じたのに、簡単なパスミスや謎の連係ミスから攻撃を終了させてしまうシーンが散見されました。ケガ人が戻ってくるまではあまり攻撃のシーンを多く作れないと予想するので、このようなカウンターは確実にシュートまで持っていけるようにしてもらいたいですね。

 

まだ1節が終了しただけですが、今季の戦い方、どの選手が中心となるのかなど少しずつ明らかになってきております。次節のアウェーガンバ戦も厳しい戦いが予想されますが、今季初勝利を目指して一つ肩の荷を下ろして頂きたいと思います。

 

それでは、ありがとうございました!

 

ルヴァンカップ ベガルタ仙台VS浦和レッズの感想とか

 

皆さんこんにちは。

 

ついに今年もJリーグが開幕しましたね!!!

昨季が終わってからはや3ヵ月。出ていく選手に涙し、加入する選手に熱狂し、キャンプ情報を見てわくわく期待感を募らせる、そんな人が多かったのではないでしょうか。

我がベガルタ仙台で言えば、チームを支えてきたベテランが去る一方、中心選手の残留と強力な助っ人の獲得で非常に期待感の持てるオフシーズンだったと感じていました。この間までは。

そう、長沢・ゲデス・クエンカという前線の中心選手になると目されていた3選手が長期離脱を強いられてしまったのです。木山監督もこの3人をチームの核に近い存在として土台を構築していただろうに、非常にアンラッキーという他ありません。

まあケガをしてしまったのはもうしょうがないので、まずは長沢・ゲデスが復帰するであろう5月頃までは現有戦力の奮起に期待です。スクランブルでセレッソから加入した山田選手にも爆発して頂きましょう。

 

そんな中、リーグ戦より一足先にルヴァンカップが開幕し、公式戦初戦はアウェイでのレッズとの試合となりました。現地観戦したため、あまり試合の内容は入ってきていないのが本音ですが、名古屋戦の感想前にこちらの感想を少々・・・

 

ベガルタのスタメンは以下の通りで4-4-2。

GK クバ

DF 蜂須賀・マテ・平岡・常田

MF 道渕・吉野・松下・田中

FW ジャメ・佐々木

 

概ね現状のベストメンバーに、若手を入れてきたといった布陣でしょうか。

個人的に注目は左サイドバックにはいった常田です。

今季からサイドバックに挑戦している常田ですが、元々キックには自信を持っている選手なので、クロスなどに期待が持てます。逆に187cmの長身は右サイドからのクロスのターゲットマンとして機能するはずなので、蜂須賀→常田のホットライン開通もあるのではないでしょうか。また、元々はCBだったという点から守備で一定の活躍が期待できますので、左サイドハーフの選手に柔軟性が出てくると思います。昨季は永戸が左サイドバックでしたが、守備の部分で少し甘さがありました。そのため、関口のように守備で粘れる選手が重用されたのだと思っています。常田が守備で活躍してくれれば、その前の選手は言うならば誰を起用してもよくなるはずです。

 

一方レッズのスタメンは以下の通りで同じく4-4-2。

GK 西川

DF 橋岡・鈴木・岩波・山中

MF 関根・柏木・柴戸・汰木

FW レオナルド・杉本

 

サイドハーフにゴリゴリのドリブラーを並べてきました。彼ら二人はシュートまで持ち込む能力はもちろん、時間を作って周りの動きを待つこともできるので、相対しないプレーヤーはボールウォッチャーにならず、人につくことを忘れないでほしいです。

 

試合は前半9分にサイドを崩されて最後はレオナルドに決められてしまいます。

この場面では、橋岡にボールが入った際に田中と常田の二人どちらがチェックに行けばいいのかという微妙な立ち位置にいたため、二人とも中途半端なプレスとなってしまい、結果背後の関根にパスを通されて失点してしまいます。まだ自陣の浅い位置だったことを考えれば、常田はもう少し我慢してもよかったような気もします。

 

前半18分には隙を突かれて杉本にミドルシュートを突き刺されます。思うところは多々ありますが、シュート自体はスーパーなものでした。

さらに35分。カウンターからレオナルドに2点目を許します。

 

もうアカン・・・と思っていたら41分、42分と立て続けに田中のゴールで一点差に詰め寄ります。特に1点目のシーンでは蜂須賀のクロスに常田が飛び込み田中が押し込むというもので、常田のサイドバック起用が生きた場面でした。

この2ゴールと昨季の田中のゴールを見ると、ボールが入ってくるスペースを見つけるのが上手い選手だなあという印象を持ちました。サイドだとどうしても周りとの関係性が薄くなりがちなので、2トップもしくはトップ下に置いて、周りの動きだしに合わせてプレーできる環境に置いた方がいい気がします。

 

さあここからだという流れで前半を終えましたが、後半はほとんどいいところがなく、さらに2失点を重ね、結果2-5で敗戦。

この試合では中盤のエリアでのミスが非常に多かったという印象です。もちろん浦和のプレスがよかったという側面もありますが、それにも増して単純なパスミスなどが多い試合でした。ボールをつなぐ時間を長くするのか、奪ったら縦に早くいくのかという戦術の意思疎通の取れてなさが、前で受けるのかその場で受けるのかという違いを生み出してしまったのだと思います。まあその辺りは新監督になって戦術の落とし込み具合というのがあると思いますので、これから減っていくでしょう。

 

名古屋との開幕戦の感想を書くつもりが、レッズ戦の感想が長くなってしまいました。

名古屋戦の感想は次の記事に書きます!

 

それでは皆さん、ありがとうございました。